
●この本は一般向けのSF小説で、政治・経済や社会問題に関心のある人「未来社会の構造~エポカの世界~」とペアになっています。
●ユートピアとしての未来社会をテーマにした物語です。未来社会の仕組みや考え方に多くの人がショックを受けることになるでしょう。
●現代社会のさまざまな矛盾やおかしな点を指摘した風刺小説としての側面もあります。
●ストーリーは、主人公の中学生が海水浴中に誘拐され、連れていかれた海底基地で、ホログラフィーを通して未来社会を垣間見るという展開になっています。
●空想としての未来の社会ではなく、未来社会に至るプロセスも含めて、資本主義に替わる人間的動機に基づくリアリティのある経済・社会システムが描かれています。
●この未来社会は、経済や社会の仕組みだけでなく、生活習慣や考え方(社会規範)も現代社会とは根本的に異なっています。この意味で、この本は思想としての色彩も持っています。
下記のオンラインショップなどで購入できます。●amazon●7&Y●e-hon 本/全国書店ネットワーク●楽天ブックス●オンライン書店bk1●紀伊國屋書店インターネット仮想書店BookWeb●Jbook●クロネコヤマトのブックサービス●本屋さん●NPO 日本自費出版ネットワーク
まえがきより 資本主義社会に代替するより良い社会・経済システムはないものかというのが著者の長年の関心事です。この本は、この関心事をもとに望ましい未来社会に至るプロセスと未来社会の構造について論じたものですが、現代社会の社会規範に対する批判も盛り込まれています。
理想的な社会のあり方について述べた本のひとつにトマス・モアの「ユートピア」があります。五百年も前から理想社会はお金のない社会になっています。しかし、現在も相変わらず拝金社会です。マルクスやエンゲルスは資本主義社会に代替する理想的な社会経済システムとして共産主義を考えたはずですが、現実には、目的に反して人民抑圧政権を生み出しただけで、既に終焉の時を迎えています。これに反して、資本主義社会は利潤追求という穢れた動機の社会であるにも拘わらず、遥かに人間的社会を実現しています。しかし、世界は未だに多くの問題(戦争、テロ、独裁と弾圧、排他的な愛国主義や宗教、飢餓と貧困、環境破壊、権威主義や驕り、利害と打算、人間性を無視した競争、失業、嘘や詐欺、憎悪、虚飾や虚礼など)を抱えています。そして、これらの問題の多くは、国という縄張りと資本主義社会の構造に深く根ざしていると思います。このため、国と資本主義社会が存続する限り理想的な人間的社会が実現するとは考えられません。
人は社会の仕組み次第で悪魔にも神にもなると思います。争いや憎しみは宗教が語るような愛や心だけで解消されるものではないと思います。人間的な社会を実現するには、国境を撤廃するとともに、経済・社会構造全般を人間的なものに造り替える必要があるのではないでしょうか。資本主義社会は、経済的欲得を動機とする社会であるため、永遠に続く社会システムであるとは思えません。
経済学者達が資本主義よりも人間的な経済システムのありかたについて検討しているようですが、著者の知るところでは、有力な提案はなさそうです。加えて、著者が提案するような社会構造全般にわたるものもなさそうです。いずれにしても、社会・経済システムが人間的動機に基づいたものに構造転換することができるとすれば、その社会規範は、現代社会のものとは根本的に異なったものになると思います。
この本とは別に、この本で提案する未来社会をSF小説の形で紹介している「未来からの伝言 ~エポカの世界~」(発売元:太陽出版)もありますので、ご一読頂きたくお願い致します。